オール横浜コンテスト結果分析

2020年(第72回)オール横浜コンテストの結果が発表されました。

結果詳細からコンテストを振り返ってみました。

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各種目の上位局の歴代スコアランキング表は上記の通りです。

市内電話(CP)を除いた各種目で歴代スコアが更新されました。

市内電話(CP)のJL1IEO局は275POINT獲得で歴代最多でしたが、マルチが18であったために残念ながら歴代スコアの更新には届きませんでした。

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上記は過去5年間の各種目の平均獲得Point数(市内電信電話/市外電信電話)と平均確定交信局数(市内電話/市内電信)の値です。公開されている各局の確定スコアと減点内容から独自に算出したものです。

市内電信電話(CM)の参加局の平均Point数は193.7点で昨年(2019年)と比較して14.2%増えました。上位10局の平均Point数は326.5点(前年比 +9.7%)ですから、全体的にPoint数が増加しています。

市内電話(CP)は参加局の平均確定交信局数は50.9局で昨年よりも9.2%増加しています。上位10局の平均確定交信局数は112.4局(前年比 +3.5%)でした。2016年、2017年と比べるとやや減少しています。

市内電信(CW)は全体的に昨年よりも平均確定交信局数が減っています。しかし、上位陣(上位10局)の平均確定交信局数は前年並みの結果でした。

市外電信電話(XM)は昨年と比べて全体的に約2割ほどPoint数が増加しました。特に上位10局の平均Point数は222.7点で全体平均 77.1点の約3倍となっています。上位局のレベルが高いことがうかがえます。

総評としては、市内局よりも市外局の方が例年と比べてスコアの伸びが大きく、上位陣の争いが熾烈であったことが明らかになりました。

市内のアクティビティとしては、西区からの参加が3局(電話 2局、電信 1局)のみでした。今年は西区との交信の有無が全マルチ獲得のカギとなったようです。

 また、自身の交信記録と公開された結果表からログ未提出局との交信状況を確認したところ、16局(17交信)が該当しました。16局中14局(昨年は8局中5局)が市外局でした。市内から運用した場合には、混信の中で総じて信号が弱い市外局と交信してもログ未提出で得点にならないケースが多いという実情が明らかになりました。

コンテスト中の運用は、CQを出して弱い市外局と交信するよりもS&Pして市内局を呼び回る方が結果的にはスコアアップにつながるのかもしれません。